2005年11月28日

専門家という意味

「いやー先生、自分は、よくわかりましたよ。

東大病院の専門科の先生方は各臓器の本当の専門家だということが・・・」


4年間ほど、僕がずっと外来で定期的に診察させて頂いていた方が言いました。


その方は、ほんとうに良い方で、三重癌(一生の間に3回も癌にかかってしまっている)で、

手術を何回も繰り返し受けていたにもかかわらず、明るく日々充実したスケジュールを過ごしている方でした。


東大病院の外来受診時も、一回に平均3科くらい受診していらっしゃったので、実情がよく分かっているということもあったのでしょう。


そして、おそらく、そんなことを言うつもりはなかったのでしょう、

でも、僕が大学院を卒業し、別の病院に移ることが分かっているからこそ、伝えてくれた言葉なのだと思います。



僕の専門科は大腸肛門外科

なので、大腸肛門外科の外来として、直腸癌術後の経過観察(術後定期診察・検査)を担当していました。


術後、肝転移の切除手術も無事乗り越え、大腸早期癌の内視鏡的ポリープ切除を繰り返し行い

大腸癌に関しては、大丈夫!

といった矢先でした。


胃が重いという訴えがあり、他科で薬を処方されていたのですが・・・

調子が改善されないため、消化器内科を受診し、

行った胃内視鏡の検査結果は・・・進行癌でした。


胃内視鏡は2年前に行ったきりでした。(そのときは異常なし)


1年前に胃内視鏡を行っていれば・・・

という、もし

をいまさら言っても何の役にも立たないのは十分に分かっています。


臓器別の専門家・・・

胃・食道外科、肝臓・胆嚢・膵臓外科、大腸肛門外科、と細分化されています。

各臓器の専門家が揃っている、もちろん最強のシステムです。


それでも、自分が自分の分野しかみないならば・・・



僕は

いま、

大腸内視鏡予約の時には必ず、その方が、胃内視鏡を最近いつ受けたか聞いています。


やはり、時々、大腸内視鏡だけ受けて、胃内視鏡は、間隔が開いている方がいます。



もちろん、決して無理強いはしませんが、その際には、

大腸内視鏡時に、プラス10分ほどで、胃内視鏡検査を続けて受けることが出来る旨説明します。

胃内視鏡に対する、恐怖心の強い方には、経鼻胃内視鏡の説明もします。

(注:これは今勤めている病院の話で、大学病院の場合は、胃内視鏡と大腸内視鏡を別々の日時に来てうけることになります)



「その分、なんぼ値段が高くなるの?」

4000円ほどです。(保険診療3割負担の場合)

その後の返事はさまざまです。


(もちろん、好意的な返事が大半ですよ!)




「先生、色々とお世話になりました」

診察室のとびらが閉まる前に見せてくれた笑顔


返事をして見送ったあと

しばらく予約待ち画面を見ながら

僕は次の方を呼び込むのにかなり長い時間を要したのでした。

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この記事へのコメント

1. Posted by    2005年11月28日 19:25
5 赤です

お互い修行に励み、大腸肛門外科を究めましょう。
2. Posted by 多田智裕    2005年11月28日 23:55
5 はい、修行に励みます、今後ともご指導よろしくお願いいたします。

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やばいけど顔出ししてます
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