2005年11月28日
オリンパスVSフジノン東芝の戦い
すごいマニアックな話ですが
経鼻胃内視鏡を作っているメーカーは2社あります
オリンパス
と
フジノン東芝システム(FTS)です。
現時点では、フジノン東芝システム(FTS)が先行してシェアをとっているようですが、
オリンパスも今年後半に新製品をひっさげて、参入してきたので、必ずしも、このままフジノン東芝システムの天下が続くとは断言出来ないでしょう。
で、
「どうちがうんや!?」
ということでいうと、
画像処理方式の違いはあるのですが、それは医師側・検査受ける側ににとってはさほど問題ではないので、おいといて、
(フジノン東芝の旧式(2年前)の経鼻胃内視は画質若干わるかったけど、今年後半に発売された新製品はよくなったので、画質の差では優劣付けられないと思う)
受ける側の、楽さから考えると・・・
経鼻胃内視鏡の太さは
オリンパス 4.9mm
フジノン東芝 5.9mm
と1mmの差があります。
たった1mm、されど1mm、細い鼻から入れる分には、1mmの差がものすごく大きく感じるのは僕だけでしょうか?
もちろん、検査前の鼻麻酔の方法、挿入技術、検査中の鎮静剤の使用などにより、痛みの感じ方はかなり変わります。
なので、必ずしも、
「じゃあ、オリンパスの方が楽なんだ!」
とはもちろんいうことはできません。
あくまで、参考までのデーターです。
で、なぜ、
こうもしのぎあっているメーカーで太さに1mmもの、ものすごい差がついてしまったのでしょうか?
あなたは、不思議に思いませんか?
僕は、使用している側で、開発技術者ではないので、推測になってしまいますが、
オリンパスは
「左右アングル(内視鏡を左右に動かすハンドル)がない!」
(つまり、上下アングルと、内視鏡のトルク(ひねり)で操作してね、ということ)
のです。
その分、1mmの差がついたのでは?
と思っています。
この、医師サイドの不便さを無視して(?)・・・作られたオリンパスの新製品
ある意味とんでもなく画期的だと僕は思います。
だって、医師のメリットとしては、
従来と画質は同じだし、鉗子吸引口(処置を行う器具の出入り口)も2mmで同じ
・・・ぶっちゃけ、今までと全く同じなのです。
で、使いこなせば左右アングルがないことにより、出来なくなる処置はほとんどないのですが
操作技術の習得が少し難しくなったのは間違いありません!
つまり、
「操作技術の習得が少し難しくなった!」
というデメリットだけが医師側に残るのです。
でもその分、
「細いから、検査を受ける側はその分、楽になる」
という、患者さん側からのメリットが残るのです!!!
こんな医療機器の新製品・・・僕はこれまで他にみたことありません!!!!!!
時代の流れなんですかね・・・?
さて、
このとんでもなく画期的(僕の主張では)なオリンパスの新製品が売れるのか、
それとも
画質の劣る面を克服したフジノン東芝の新製品が売れるのか・・・・
この勝負、僕個人的にはものすごく熱い戦いで目が離せないのでした。
(うーん、マニアック!)
経鼻胃内視鏡を作っているメーカーは2社あります
オリンパス
と
フジノン東芝システム(FTS)です。
現時点では、フジノン東芝システム(FTS)が先行してシェアをとっているようですが、
オリンパスも今年後半に新製品をひっさげて、参入してきたので、必ずしも、このままフジノン東芝システムの天下が続くとは断言出来ないでしょう。
で、
「どうちがうんや!?」
ということでいうと、
画像処理方式の違いはあるのですが、それは医師側・検査受ける側ににとってはさほど問題ではないので、おいといて、
(フジノン東芝の旧式(2年前)の経鼻胃内視は画質若干わるかったけど、今年後半に発売された新製品はよくなったので、画質の差では優劣付けられないと思う)
受ける側の、楽さから考えると・・・
経鼻胃内視鏡の太さは
オリンパス 4.9mm
フジノン東芝 5.9mm
と1mmの差があります。
たった1mm、されど1mm、細い鼻から入れる分には、1mmの差がものすごく大きく感じるのは僕だけでしょうか?
もちろん、検査前の鼻麻酔の方法、挿入技術、検査中の鎮静剤の使用などにより、痛みの感じ方はかなり変わります。
なので、必ずしも、
「じゃあ、オリンパスの方が楽なんだ!」
とはもちろんいうことはできません。
あくまで、参考までのデーターです。
で、なぜ、
こうもしのぎあっているメーカーで太さに1mmもの、ものすごい差がついてしまったのでしょうか?
あなたは、不思議に思いませんか?
僕は、使用している側で、開発技術者ではないので、推測になってしまいますが、
オリンパスは
「左右アングル(内視鏡を左右に動かすハンドル)がない!」
(つまり、上下アングルと、内視鏡のトルク(ひねり)で操作してね、ということ)
のです。
その分、1mmの差がついたのでは?
と思っています。
この、医師サイドの不便さを無視して(?)・・・作られたオリンパスの新製品
ある意味とんでもなく画期的だと僕は思います。
だって、医師のメリットとしては、
従来と画質は同じだし、鉗子吸引口(処置を行う器具の出入り口)も2mmで同じ
・・・ぶっちゃけ、今までと全く同じなのです。
で、使いこなせば左右アングルがないことにより、出来なくなる処置はほとんどないのですが
操作技術の習得が少し難しくなったのは間違いありません!
つまり、
「操作技術の習得が少し難しくなった!」
というデメリットだけが医師側に残るのです。
でもその分、
「細いから、検査を受ける側はその分、楽になる」
という、患者さん側からのメリットが残るのです!!!
こんな医療機器の新製品・・・僕はこれまで他にみたことありません!!!!!!
時代の流れなんですかね・・・?
さて、
このとんでもなく画期的(僕の主張では)なオリンパスの新製品が売れるのか、
それとも
画質の劣る面を克服したフジノン東芝の新製品が売れるのか・・・・
この勝負、僕個人的にはものすごく熱い戦いで目が離せないのでした。
(うーん、マニアック!)
トラックバックURL
この記事へのトラックバック
1. オリンパスも経鼻内視鏡を発売 [ 40歳からのクローン病 ] 2005年12月01日 22:33
フジノンが先行していた経鼻内視鏡を内視鏡最大手のオリンパスも発売。
2. 経鼻型内視鏡 [ くろーん調理師?クローン病 ] 2005年12月17日 16:02
日経によると口からではなく鼻から挿入する経鼻型内視鏡というものが最近流行っている
3. 経鼻型内視鏡 [ くろーん調理師?クローン病 ] 2005年12月17日 16:03
日経によると口からではなく鼻から挿入する経鼻型内視鏡というものが最近流行っている
この記事へのコメント
1. Posted by
くろーん40
2005年12月01日 22:36
なるほど患者側の声を反映した結果というわけですね。私たち患者にとっては嬉しい配慮です。
でもその結果本来なら発見されていた病変が見つからなかったということになったら本末転倒なので、先生方には技術の習得に励んでもらいたいですね。
でもその結果本来なら発見されていた病変が見つからなかったということになったら本末転倒なので、先生方には技術の習得に励んでもらいたいですね。
2. Posted by 多田智裕
2005年12月02日 23:36
ところで、この操作技術というのは、処置(病理組織を採取するなど)の際に若干難しくなるという意味ですので、
内視鏡観察においては、画像が今までのと同じ分、ほとんど同じです。
本来発見されているべき病変の見落としは、フジノンの旧式(半年前)の経鼻胃内視鏡の際にはあり得るでしょうけど
(だって画質悪いんだもん・・あ、書いてしまった!)
オリンパスは画質が良い(今までのと同じ)ので、その心配はしなくて良いと(僕は)思っています。
3. Posted by
気まぐれドク
2006年01月07日 14:05
普通に胃カメラの検査を施行していて左右のアングルを使うことって,あまりないですよね.そういう意味では思い切って左右のアングルを省いて径を細くしたのは画期的だと思います.かなり昔に細径内視鏡を借りて使用した際にやや光量不足で観察しづらいかな?と思ったものでしたが,最新の内視鏡では改善されているのかしら?
4. Posted by
多田智裕
2006年01月08日 21:27
経鼻内視鏡(オリンパスのN260)は、通常観察時の光量は全く問題ありません。
でも、鉗子孔と光源が接しているので、生検鉗子を挿入すると、鉗子の影が出来てしまいますね・・
その分、若干視にくくなりますが、僕は今の所生検できなかったことはありません。
参考になれば嬉しいです。
5. Posted by アンチ鼻カメラ患者
2006年02月04日 12:54
鼻カメラで左右アングルの有無は慣れれば大した問題でないとの見解は患者軽視の暴論。積極的に左右アングルを使わない内視鏡医は慣れるまでは見落とすことを言い切っているのと同じでは。何故、口から時は上下左右を使うのか?忠告。患者のためにも一旦、経口に戻るべきです。単に楽を訴求することが患者サービスではない。精査が出来るなら我慢は当然との患者の思いに興味を持って欲しい。
6. Posted by
多田智裕
2006年02月04日 22:02
病変を見落とすかどうかの論点では、一番大事なのは何よりも「内視鏡画像の画質』です。
決して左右アングルではありません。
また、ラクチンな検査の方が十分に時間をかけて観察できるので、経口でオエオエいわせて、その分、不十分な観察しかできないより(胃が動くし、膨らまないので非常に見えにくい)はるかに良いと、(僕は)思っています。
あくまで、僕の個人的意見であり、別に喧嘩を売るつもりは全くありませんのでその点ご理解下さい。
7. Posted by 千葉市内某開業医
2006年03月05日 22:12
昨日、商工会議所ビルで開催された経鼻内視鏡懇話会に出席しました。
懇話会は千葉大のあの食道で著名な神津教授の進行役で3名の発表があり、何れも私にとって貴重な最新の情報が入手できました。特に5000症例の実績のある出雲の宮脇Drの講演内容は圧巻でした。特に噴門部は見落とす可能性が高いとの複数の演者の共通の指摘に納得すると同時に画質重視で2方向で問題無しとの多田Dr殿との見解の違いに正直、戸惑いを感じました。また先日、代理店の人間から4方向は夏発売予定で現在、評価が分かれる、特に基幹病院での採用が進まない2方向は受注生産になる予定と聞いています。暫くは自院の経済的事情からスコープの追加だけですむオリンパスの4方向の経鼻用スコープの商品化を待つべきとの結論に至りました。
多田Dr殿からも是非ともオリンパス社に経鼻用で4方向のスコープの早期発売を促して下さい。
以上
懇話会は千葉大のあの食道で著名な神津教授の進行役で3名の発表があり、何れも私にとって貴重な最新の情報が入手できました。特に5000症例の実績のある出雲の宮脇Drの講演内容は圧巻でした。特に噴門部は見落とす可能性が高いとの複数の演者の共通の指摘に納得すると同時に画質重視で2方向で問題無しとの多田Dr殿との見解の違いに正直、戸惑いを感じました。また先日、代理店の人間から4方向は夏発売予定で現在、評価が分かれる、特に基幹病院での採用が進まない2方向は受注生産になる予定と聞いています。暫くは自院の経済的事情からスコープの追加だけですむオリンパスの4方向の経鼻用スコープの商品化を待つべきとの結論に至りました。
多田Dr殿からも是非ともオリンパス社に経鼻用で4方向のスコープの早期発売を促して下さい。
以上
8. Posted by 千葉市内某開業医
2006年03月06日 06:41
拙文を反省しています。7に対する補足。文中で噴門部を見落とすとの意味は左右アングルがない2方向のスコープで施行した場合のことです。
講演の中で4方向での鼻挿入では発見率は変わらない、むしろ患者が苦しまないので早期ガンの発見率は高くなるとの見解が示されました。所感としてあたりまえのことですが単に機器の性能差ではなく観察眼も問われるのは間違いありません。
講演の中で4方向での鼻挿入では発見率は変わらない、むしろ患者が苦しまないので早期ガンの発見率は高くなるとの見解が示されました。所感としてあたりまえのことですが単に機器の性能差ではなく観察眼も問われるのは間違いありません。
9. Posted by
多田智裕
2006年03月07日 00:17
すみません、僕個人は、オリンパスの2方向経鼻胃内視鏡で、噴門部がみえにくいと感じたことは全く無く、見落としの可能性を感じていません。
なので、2方向と4方向の経鼻内視鏡で優位に見落としの差があるとは(あくまで僕個人の意見としてですが)思いません。
可能性として、噴門部反転観察の際に、トルクでなく、左右アングルを使用する先生もいらっしゃるようなので、それでそういう意見が出たのかもしれません・・
いずれにせよ、機器の性能だけでなく、個人の観察眼を磨くのが大事とのご意見に賛成です。今後とも切磋琢磨していきたいと思っております。
10. Posted by 福岡の開業
2006年08月24日 21:59
オリンパス社は先端4,9mmでシャフト部は5,2mmなのでは?
11. Posted by
ただともひろ
2006年08月28日 08:29



