2006年01月22日

週刊文春の医療情報記事のインチキな所!!

これからの個人の医療費負担増加を抑えるための、

賢い患者の医療費節約術として

「人間ドックを受けないこと!」

と紹介されています・・

はっきりいって、驚きました、ぶっ飛んだ感じですね・・

いや、人間ドックのことを「高い!医者の金儲けだ!」という批判をする人たちがいるのは知っています。

まともに、一通りの検査をフルセットで行うと(胃内視鏡・大腸内視鏡・CT・前立腺マーカーなどを含む、脳ドックは除く)

病院・クリニックによって異なりますが、8万から10万くらいでしょう。

「年金ぐらしなのにこんなもの払えるか!」と窓口でトラブルになったりしたことも確かにありました。
(注:無料検診と思って予約したらしい)

一年に一回とはいえ、この金額を負担できる人たちは限られるのでしょう・・

それはともかく、この

「人間ドックを受けない」

という節約術の知恵と称する、記事の中身なんですけどね・・

他の、薬4週間処方(症状安定していれば、月一回の診察で大丈夫ということ)や、

ジェネリック薬(特許期限切れの薬を、他社が安く販売している)の使用の点のところは良いんですけど、

人間ドックを

「病人を増やし、医療費を増やす」

と煽っているのは・・、

影響力の大きいメディアだけにあまりにも無責任すぎます!!

(と僕は思う)

コレステロールって、僕はそもそも(内科でないこともあるけど)250以下なら、まずは運動療法と食事療法を説明していますね・・

というか、実際問題そんなに、コレステロールが正常値の220を、5とか10オーバーしただけで、すぐ薬飲め! と飲ませ続ける先生はそんなに多くないんじゃないかと思う。

(記事では、コレステロール症患者が、検診により、倍近くに増やされている(!)とのこと)

胆のうポリープを「手術して取れ!」という医者は、まずいませんし、
胆石も、無症状であれば「手術して取れ!」ということはまずないですね・・

(こちらも、記事では検診で発見した胆のうポリープや胆石を手術する医師が多いかのような書き方)

まあ、細々とした所をいちいち突っ込んでも仕方ないのでしょうけど・・

でも、そういう、まずあり得ない事態を引き合いに出して

人間ドックは「病人を増やし、医療費を増やす」から受けるな!

と結論付けるのは・・ちょっとインチキだと(僕は)思う。


え、なんで僕がこんなにムキになっているかって!?


いや、あの、初診の方で、これまで検診も何もされていない方って、

全て一通りの検査が必要なことって結構あるし、(その病気ではないという除外診断のため)

さらには、胃や大腸の進行癌のこともしばしばあるんですよね・・


検診・ドックで一通りのチェックをして頂いていると、より専門的な説明ができますし、

また、この記事を読んで、本当に人間ドックを受けなくなる人たちが続出したら、

消化器の癌の早期発見のチャンスを失う方が出てくるような気がする・・

そう思ったからなのでした。


人間ドックの運用面で修正すべき所はあるにせよ、

人間ドックを受けるな!

は、あまりにも、無責任なあおり方だと思う。
(本当にそれで医療費が減るのかも疑問)

あなたもそう思いませんか?

ということで

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