2007年07月10日
大腸ガンで命を落とさない方法
お久しぶりです(いつもいつもこのパターンですけれど)
おかげさまで、埼玉県さいたま市南区の無痛大腸内視鏡検査/経鼻胃内視鏡検査/痔の日帰り手術の専門クリニック 武蔵浦和メディカルセンター ただともひろ胃腸科肛門科はおかげさまで無事、オープン一周年を迎える事ができました。
クリニックオープンから一年間の2006年7月3日から2007年6月30日までの当院の診療実績なんですけれど
診察券を発行した方(新患数)3505名、無痛大腸内視鏡検査 1143件、ラクチン胃カメラの経鼻胃内視鏡 1052件、痔疾患の日帰り手術 273件 と数字で言うとこのようなものになります。
もちろん、内視鏡を年間5000件以上施行している施設も有るのはそうなんですけれど、それでもクリニック開業一年目で無痛大腸内視鏡検査 1143件、ラクチン胃カメラの経鼻胃内視鏡 1052件、あわせて年間2200件というのは埼玉県では随一の実績であるのは間違いないでしょうし、多くの方がそれだけ信頼して検査を受けて頂いたという事には本当に感謝のしようもありません、心より御礼申し上げます。
痔の日帰り手術で言うと、最近はジオン(ALTA、痔の硬化注射療法)が急激に増えてきています
・手術よりも注射で固めてしまうだけなので、処置後の痛みや出血が遥かに少ない(重い感じや違和感程度)
・注射翌日から出血や脱出が消失するので、効果がすぐに実感できる
・もちろん日帰り処置
従来の手術しか治療法が無かった頃に比べると、選択肢が増えたという事は間違いないでしょうし
全ての内痔核が治療できる訳では有りませんけれど、それでも外痔成分(外に出っぱなしの部分)が小さい場合には、「遥かに痛みが少なく、すぐに効果が実感できる」(今までの手術と比べての話ですが)夢のような治療と言って良いかと思います。
近況報告ばかりで本題から大分ずれてしまいましたが
今回のブログの題名なんですけど、これは僕が今年初めにある医学雑誌(名前は出せませんけれど、日本医師会の生涯教育の単位に指定されている由緒ある雑誌(読めば日本医師会の単位がつく))から依頼されて書いた原稿の題名です。
それでも、その原稿はカットされた部分が発生して、掲載されたのはその残りだけでした
何がまずかったかとか、どこがカットされたかに関しては、業界特有の理由ですので(というか書く価値もないくらいつまらない理由なので)ここには書きませんけれど
このブログでは
全文一気掲載!!
します(妙な制限や審査が入らないところがブログの良いところですよね!)
ぜひあなたもノーカット版の原稿を読んでみてください
(専門医以上の内容が書いてある事間違い無し!?)
おかげさまで、埼玉県さいたま市南区の無痛大腸内視鏡検査/経鼻胃内視鏡検査/痔の日帰り手術の専門クリニック 武蔵浦和メディカルセンター ただともひろ胃腸科肛門科はおかげさまで無事、オープン一周年を迎える事ができました。
クリニックオープンから一年間の2006年7月3日から2007年6月30日までの当院の診療実績なんですけれど
診察券を発行した方(新患数)3505名、無痛大腸内視鏡検査 1143件、ラクチン胃カメラの経鼻胃内視鏡 1052件、痔疾患の日帰り手術 273件 と数字で言うとこのようなものになります。
もちろん、内視鏡を年間5000件以上施行している施設も有るのはそうなんですけれど、それでもクリニック開業一年目で無痛大腸内視鏡検査 1143件、ラクチン胃カメラの経鼻胃内視鏡 1052件、あわせて年間2200件というのは埼玉県では随一の実績であるのは間違いないでしょうし、多くの方がそれだけ信頼して検査を受けて頂いたという事には本当に感謝のしようもありません、心より御礼申し上げます。
痔の日帰り手術で言うと、最近はジオン(ALTA、痔の硬化注射療法)が急激に増えてきています
・手術よりも注射で固めてしまうだけなので、処置後の痛みや出血が遥かに少ない(重い感じや違和感程度)
・注射翌日から出血や脱出が消失するので、効果がすぐに実感できる
・もちろん日帰り処置
従来の手術しか治療法が無かった頃に比べると、選択肢が増えたという事は間違いないでしょうし
全ての内痔核が治療できる訳では有りませんけれど、それでも外痔成分(外に出っぱなしの部分)が小さい場合には、「遥かに痛みが少なく、すぐに効果が実感できる」(今までの手術と比べての話ですが)夢のような治療と言って良いかと思います。
近況報告ばかりで本題から大分ずれてしまいましたが
今回のブログの題名なんですけど、これは僕が今年初めにある医学雑誌(名前は出せませんけれど、日本医師会の生涯教育の単位に指定されている由緒ある雑誌(読めば日本医師会の単位がつく))から依頼されて書いた原稿の題名です。
それでも、その原稿はカットされた部分が発生して、掲載されたのはその残りだけでした
何がまずかったかとか、どこがカットされたかに関しては、業界特有の理由ですので(というか書く価値もないくらいつまらない理由なので)ここには書きませんけれど
このブログでは
全文一気掲載!!
します(妙な制限や審査が入らないところがブログの良いところですよね!)
ぜひあなたもノーカット版の原稿を読んでみてください
(専門医以上の内容が書いてある事間違い無し!?)
あなたもどこがカットされたのかも想像しながら読んでみて!!
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近年、大腸癌が急増していると言われています。今まで多いと言われてきた、胃がんを抜き、全癌死亡者の中で占める割合がトップになるのも時間の問題とされています。
実際問題、当院では鼻から行うラクチンな胃カメラ経鼻胃内視鏡と、現時点で最高水準のテクニックである無送気軸保持短縮法による無痛大腸内視鏡を各々、2006年7月の開院後、これまでの8ヶ月で約700件ずつ施行しておりますが、胃がんの発見は2件なのに対して、大腸癌は手術が必要であった進行癌だけで17件、大腸内視鏡で内視鏡切除可能であった早期癌はその数倍ありました。
もちろん、大腸内視鏡検査を生まれて初めて受けられた方が多かったというバイアスがかかっているのは間違いないのでしょうが、それでもこの圧倒的な数字の差を見ると、胃がんよりも大腸癌の頻度が急増している事を実感せざるを得ません。
大腸癌急増の原因としては、食生活の欧米化(肉食の増加)などが挙げられており、予防法としては、食物繊維を多く取り、ビタミンを多く摂取することが推奨されています。
大腸癌については、私が、東京大学医学部卒業後、研修医になって初めて指導を受けた、武藤徹一郎教授(当時、東京大学第一外科教授、現在 癌研有明病院院長)の提唱されている理論に、“adenoma carcinoma sequence” 「正常大腸粘膜から腺腫(ポリープ)を経て大腸癌が発生する」というものがあります。
言い換えると、「大腸癌とはいきなり癌ができるものではなく、腺腫(ポリープ)という前癌状態を経て、癌まで育っていく」ということであり、さらには、腺腫(ポリープ)から癌に育つには数年かかる事がわかっています。
そこで、思いつくのは、
「じゃあ、1−2年に1回程度、大腸内視鏡を受けて、腺腫(ポリープ)のうちに大腸内視鏡で切除してしまえば、大腸癌にならないのではないか?」という考えです。
「大腸癌にならない」とまで言い切ってしまうと、de novo癌(ポリープを経過しないでいきなり発症する癌)の可能性があるわけなので、言い過ぎかもしれませんが、それでも、大腸癌におけるde novo癌の割合は数パーセントと見積もられており、大部分はこの“adenoma carcinoma sequence” 「正常大腸粘膜から腺腫(ポリープ)を経て大腸癌が発生する」発育形式を取る事がわかっています。
当院ではオリンパス社のハイビジョン対応最上位内視鏡システムであり、光の波長を変えて病変を浮かび上がらせる画期的な機能(NBI: narrow band imaging)を備えた「光で病気を診る内視鏡の革命機種」Evis Lucera Spectrumを埼玉県で初導入して、大腸内視鏡については細かな観察を人一倍心がけていますが、それでもこれまで発見された大腸癌の中で、de novo癌(平坦な病変から発生したと思われる癌)と思われるものは一例もありませんでした。実体験としても、ほとんど大部分の大腸癌は、腺腫(ポリープ)から大腸癌になると言って差し支えないと思われます。
それでは、実際に定期的に大腸内視鏡検査を受けて、大腸ポリープを切除した場合、本当に大腸癌にかからずに済むのでしょうか?
これに関してはNew England Journal of Medicineに論文が発表されています。(N Engl J Med 1993 Dec 30;329(27):1977-81 Prevention of colorectal cancer by colonoscopic polypectomy. The National Polyp Study Workgroup.) この論文の結論は、
大腸癌の90%は大腸内視鏡でポリープ切除を行う事により予防できる
というものです。
大規模な臨床研究においても、大腸内視鏡下のポリープ切除で大腸癌が予防できる事が裏付けられているのです。
私も、やはり、大腸癌が死因のトップを占めようとしつつある現在、大腸癌の予防に一番効果的なのは、定期的に大腸内視鏡を受けて大腸ポリープの段階で(大腸癌に育つ前に)治療をしてしまう事だと思います。
10年前のイメージだと、大腸内視鏡検査は1時間くらいかかる検査で、痛くて苦しいもの、しかも検査自体に穿孔などの危険が伴うと思っておられる先生方も多いかと思われます。
実際に、昨年の大腸がん検診でも、「便潜血陽性であったので、もう一度便潜血検査を行い、それが陽性だったので大腸内視鏡検査を受けるように言われた。」という方が多く見受けられました。便潜血陽性、即、大腸内視鏡という訳ではなく、もう一度便潜血検査を行っておられるというわけです。
検診の意味合いとしては、一回でも陽性であれば大腸の精査をする事になっている訳ですから、このような方針を取られているということは、大腸内視鏡検査が「つらく、苦しく、危険なもの」というイメージがよほど強いのでは?と(私は)思っています。
しかし、現在では、検査だけであれば、事故の可能性はほとんどゼロに近く、(ポリープ切除の場合は後出血の可能性が1%程度ありますが)、15分程度で、ほとんど痛み無くできますので、大腸内視鏡検査のリスクよりも、検査のメリットの方が遥かに上回っていると言って良いかと思われます。
「大腸ガンで命を落とさない手段」としての大腸内視鏡検査が今後スタンダードとして広まっていく事を切に私は切に願っています。
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<お断り>この文章は大腸.com 大腸がん、大腸検査、血便、肛門科、痔、のサイトの内容を一部参考にして作成致しました
ボツ原稿に祈りを込めて
最後まで読んで頂き誠に有り難うございました
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近年、大腸癌が急増していると言われています。今まで多いと言われてきた、胃がんを抜き、全癌死亡者の中で占める割合がトップになるのも時間の問題とされています。
実際問題、当院では鼻から行うラクチンな胃カメラ経鼻胃内視鏡と、現時点で最高水準のテクニックである無送気軸保持短縮法による無痛大腸内視鏡を各々、2006年7月の開院後、これまでの8ヶ月で約700件ずつ施行しておりますが、胃がんの発見は2件なのに対して、大腸癌は手術が必要であった進行癌だけで17件、大腸内視鏡で内視鏡切除可能であった早期癌はその数倍ありました。
もちろん、大腸内視鏡検査を生まれて初めて受けられた方が多かったというバイアスがかかっているのは間違いないのでしょうが、それでもこの圧倒的な数字の差を見ると、胃がんよりも大腸癌の頻度が急増している事を実感せざるを得ません。
大腸癌急増の原因としては、食生活の欧米化(肉食の増加)などが挙げられており、予防法としては、食物繊維を多く取り、ビタミンを多く摂取することが推奨されています。
大腸癌については、私が、東京大学医学部卒業後、研修医になって初めて指導を受けた、武藤徹一郎教授(当時、東京大学第一外科教授、現在 癌研有明病院院長)の提唱されている理論に、“adenoma carcinoma sequence” 「正常大腸粘膜から腺腫(ポリープ)を経て大腸癌が発生する」というものがあります。
言い換えると、「大腸癌とはいきなり癌ができるものではなく、腺腫(ポリープ)という前癌状態を経て、癌まで育っていく」ということであり、さらには、腺腫(ポリープ)から癌に育つには数年かかる事がわかっています。
そこで、思いつくのは、
「じゃあ、1−2年に1回程度、大腸内視鏡を受けて、腺腫(ポリープ)のうちに大腸内視鏡で切除してしまえば、大腸癌にならないのではないか?」という考えです。
「大腸癌にならない」とまで言い切ってしまうと、de novo癌(ポリープを経過しないでいきなり発症する癌)の可能性があるわけなので、言い過ぎかもしれませんが、それでも、大腸癌におけるde novo癌の割合は数パーセントと見積もられており、大部分はこの“adenoma carcinoma sequence” 「正常大腸粘膜から腺腫(ポリープ)を経て大腸癌が発生する」発育形式を取る事がわかっています。
当院ではオリンパス社のハイビジョン対応最上位内視鏡システムであり、光の波長を変えて病変を浮かび上がらせる画期的な機能(NBI: narrow band imaging)を備えた「光で病気を診る内視鏡の革命機種」Evis Lucera Spectrumを埼玉県で初導入して、大腸内視鏡については細かな観察を人一倍心がけていますが、それでもこれまで発見された大腸癌の中で、de novo癌(平坦な病変から発生したと思われる癌)と思われるものは一例もありませんでした。実体験としても、ほとんど大部分の大腸癌は、腺腫(ポリープ)から大腸癌になると言って差し支えないと思われます。
それでは、実際に定期的に大腸内視鏡検査を受けて、大腸ポリープを切除した場合、本当に大腸癌にかからずに済むのでしょうか?
これに関してはNew England Journal of Medicineに論文が発表されています。(N Engl J Med 1993 Dec 30;329(27):1977-81 Prevention of colorectal cancer by colonoscopic polypectomy. The National Polyp Study Workgroup.) この論文の結論は、
大腸癌の90%は大腸内視鏡でポリープ切除を行う事により予防できる
というものです。
大規模な臨床研究においても、大腸内視鏡下のポリープ切除で大腸癌が予防できる事が裏付けられているのです。
私も、やはり、大腸癌が死因のトップを占めようとしつつある現在、大腸癌の予防に一番効果的なのは、定期的に大腸内視鏡を受けて大腸ポリープの段階で(大腸癌に育つ前に)治療をしてしまう事だと思います。
10年前のイメージだと、大腸内視鏡検査は1時間くらいかかる検査で、痛くて苦しいもの、しかも検査自体に穿孔などの危険が伴うと思っておられる先生方も多いかと思われます。
実際に、昨年の大腸がん検診でも、「便潜血陽性であったので、もう一度便潜血検査を行い、それが陽性だったので大腸内視鏡検査を受けるように言われた。」という方が多く見受けられました。便潜血陽性、即、大腸内視鏡という訳ではなく、もう一度便潜血検査を行っておられるというわけです。
検診の意味合いとしては、一回でも陽性であれば大腸の精査をする事になっている訳ですから、このような方針を取られているということは、大腸内視鏡検査が「つらく、苦しく、危険なもの」というイメージがよほど強いのでは?と(私は)思っています。
しかし、現在では、検査だけであれば、事故の可能性はほとんどゼロに近く、(ポリープ切除の場合は後出血の可能性が1%程度ありますが)、15分程度で、ほとんど痛み無くできますので、大腸内視鏡検査のリスクよりも、検査のメリットの方が遥かに上回っていると言って良いかと思われます。
「大腸ガンで命を落とさない手段」としての大腸内視鏡検査が今後スタンダードとして広まっていく事を切に私は切に願っています。
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<お断り>この文章は大腸.com 大腸がん、大腸検査、血便、肛門科、痔、のサイトの内容を一部参考にして作成致しました
ボツ原稿に祈りを込めて
最後まで読んで頂き誠に有り難うございました
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この記事へのコメント
1. Posted by
杉浦 孝宣
2007年07月15日 09:40
鼻からの胃カメラは、初めてでしたが本当に、痛くなかったので感謝しております。
先生の説明も丁寧で親切でしたし、スタッフの方も親切でした。
これからもがんばってください。
2. Posted by のん
2007年09月20日 09:50
1昨日ある病院で大腸内視鏡を受けたものです。
本当に激痛でした。今まで受けた激痛の中でも5指に入るくらい。
帰ってすぐに激痛ではない方法はないかと探し先生のブログを見つけました。
私は茨城なので車で30分程度でいける東葛辻仲に次回(今回何もなかったのでいつになるかわかりませんが)は行こうと思っています。
本当に激痛でした。今まで受けた激痛の中でも5指に入るくらい。
帰ってすぐに激痛ではない方法はないかと探し先生のブログを見つけました。
私は茨城なので車で30分程度でいける東葛辻仲に次回(今回何もなかったのでいつになるかわかりませんが)は行こうと思っています。
3. Posted by
nonko
2007年11月21日 11:21
お元気そうで何よりです。
あたしも万にひとつ 便潜血がでた折には、予約させてくださいね。うちでは、あたししか看護師がおりませんので。
うちもスネアーも!ディスポにしました。
またの更新を楽しみにしております。
あたしも万にひとつ 便潜血がでた折には、予約させてくださいね。うちでは、あたししか看護師がおりませんので。
うちもスネアーも!ディスポにしました。
またの更新を楽しみにしております。



